プラチナ・ラブ
ご飯を食べ終わった俺は、タカさんと一緒に会社に向かった。
「……すげぇ」
さすが大グループなだけある……。
俺が見た目に圧倒されていると、タカさんはスタスタと慣れた様子で中に入っていった。
「社長、おはようございます」
「おはよう」
タカさんが中に入ると、受付にいた女性が立ち上がって頭を下げた。
通りすぎる人みんながタカさんに頭を下げる。
そして、タカさんの横にいる俺を不思議そうに見る。
「社長、おはようございます」
「おはよう、崎田」
社長室のドアの前で優しそうな男性に会った。
「あの……失礼ですが、そちらの方は……?」
「あぁ、浅海大翔。
今日から俺の助手だ。
大翔、この人は崎田。
俺の秘書」
崎田さんはにっこりと微笑んで俺に軽く頭を下げた。