プラチナ・ラブ
はじめての親戚
花音side

「え……叔父さん?
あたしの……?」


大翔はゆっくりと頷いた。


いつもの屋上は綺麗な青空が広がっていて、とても暖かかった。


「中原さんっていって、タカさんの高校の時の友達らしくて……。
学園長の妹の旦那さんだ」

「……妹?
妹なんていたの……?」


知らなかった……そんなこと。


「今はもういないらしいけど……」

「亡くなったってこと?」

「そうだな」


亡くなった……。


「いつ?」

「え?」

「いつ亡くなったの?」

「いつって……」


大翔は言うのを躊躇っていた。

でも……知りたかった。

どうしても。


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