プラチナ・ラブ
「……花音が生まれるほんの少し前だって言ってたけど」
……あたしが生まれる、ほんの少し前。
「………………」
「花音………」
……疫病神。
その言葉がグルグルとあたしの頭の中を回る……。
すると、大翔が優しくあたしの手を握った。
「……花音は悪くない。
何にも」
「っ……大翔……」
そうやって言ってくれる大翔は……あたしにとってはもう欠かすことのできない存在。
「中原さんは会いたがってた。
花音はただ一人の姪っ子だからって」
あたしが……ただ一人の姪っ子。
……あたしの叔父さん……。
「……会いたい。
会ってみたい……けど……少し怖い」
「花音……」
「大翔……そばにいてくれる……?」
あたしがそう聞くと、大翔は笑顔で頷いた。
「もちろん」