プラチナ・ラブ
次の日曜日。
あたしは大翔につれられて瀬和さんの家に来ていた。
大翔はここで生活しながらお手伝いしてるのか……。
「花音ちゃん、何か飲む?」
「え……あ、お構いなく……」
「遠慮しなくていいって」
瀬和さんはいつでもあたしに優しくしてくれる。
でも、そんな優しさに慣れていないあたしは少し戸惑ってしまう。
「じゃあ、アイスティーを……」
「了解」
娘になってほしい。
そうこの人に言われた。
「タカさん、入れすぎ!」
「ちょっとサービスのつもりだったんだけどな……」
「サービスしすぎだって……」
大翔は瀬和さんの家で暮らし始めてから、表情が明るくなった気がする。
……この人が父親だったら幸せなんだろうな。
って……何考えてるんだろう、あたし……。