プラチナ・ラブ
その日……俺は家のリビングで配られた紙を見つめていた。
三者面談のお知らせ……。
「……どうすっかな……」
タカさんに頼んだら、きっと快く引き受けてくれるだろうけど……
……何か悪い気がする。
俺は広いリビングで小さくため息をついた。
「ただいま~」
タカさんの声とリビングのドアが開く音がして、俺は慌てて紙をクッションの下に押し込んだ。
「お、おかえり、タカさん」
「ただいま。
大翔、お土産だ」
「お土産?」
「そ。貰い物だけどな。
有名な和菓子屋の羊羮らしいぞ」
そう言ってテーブルの上に店名が書かれた紙袋を置くタカさん。
「皿持ってくるな」
「あ、いいよ。
俺が持ってくる」
「そうか?
じゃあ、頼む」
俺は皿を取りにキッチンへと向かった。