プラチナ・ラブ
中に入ると、あの人はゆっくりあたしを見た。
「……何しに来たのよ」
「……最後にちゃんと話そうと思って……」
そう言いながらあたしはあの人が座ってるデスクの前まできた。
「……いくつか質問があります」
「……何」
「……あなたはあたしのことを一度でも愛しいと思ったことがありましたか?」
「……いいえ」
「あたしを生んだことを……後悔してますか?」
「……えぇ」
「……じゃあ……お父さんのことは愛していましたか?」
「……えぇ。
今でも……愛しているわ」
……あたしはその答えを聞いて微笑んだ。
よかった……それだけでも聞けて。