プラチナ・ラブ
どうなっていくか分からない。
長い人生のたった17年の中でもいろいろなことがありすぎたんだ。
これから何が起こっていくかなんて、本当に分かったもんじゃない。
「大翔は継ぐの?会社」
「んー……分かんねぇ。
タカさんの手伝いは楽しいけどさ、でもそれは手伝いだし。
本当に働くってなったらどうなるか分からないだろ?
それに……俺、もうちょっと模索してみたいしさ」
たった一度きりの人生。
すぐに答えは出さなくていい。
だけど……
「そっか」
隣には笑顔の君がいるのが……一番望ましい。
「花音」
「ん?」
俺は振り向いた花音にキスをした。
長く……深く。
そこにいる、花音の存在を確かめるように。
俺達にも確かにある……幸せを噛みしめるように。