プラチナ・ラブ


「……なんか、暗くなっちゃったね。
ごめんね、今のは忘れて」


そう言って無理に笑顔を作る花音。

そうやって……いつも自分の気持ちを隠してきたのか。

母親に恨まれてる娘……。


「花音、今日どうするの?
ウチに泊まってく?」

「今日、弟の誕生日なんでしょ?
あたしが邪魔しちゃ悪いよ」

「でも……」

「どこか探す。
だから心配しないで」


心配しないでって言われてもな……。


「この辺ってどこか泊まれるとこあったっけ?」


優人が腕組みをしながら珍しく頭を悩ませていた。


「あ、そういえばテツって一人暮らしだったよな?」

「あぁ、そうだけど」

「……でも、テツは心配だな」

「おい、聞いといてそれは何だ」

「だって、テツ飢えてるから」

「さすがに高校生に手は出さないっつーの!」


高校生じゃなかったら出すのか……。


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