プラチナ・ラブ
ここで大翔と出会ってから……何かがあたしの中で起きた。
境遇が似てるからかもしれないけど……大翔には何でも話せる。
……そばにいたくなった。
これ以上近づいちゃダメ。
分かってる。
でも……この気持ちはもう……留まることを知らない。
「……空になりたい」
あんな風に……いろいろな世界を見てみたい。
のびのびと生きていきたい。
縛られるのは……嫌。
「花音?」
後ろから聞こえてきた声。
あたしは空を見たまま微笑んだ。