プラチナ・ラブ
「今日もいい天気だよ」
あたしがそう言うと、大翔があたしのすぐ隣に来て、フェンスに寄りかかった。
「怒られるんじゃねぇの?
そろそろ」
「……うん。でも……」
……ここが好きなの。
一番落ち着く場所だから……。
大翔はあたしの方を見て、フッと小さく笑った。
「……また行くか。テツの店」
「え………」
「あそこ、客がいないから結構穴場なんだよ」
「……うん!」
……やっぱり離れられない。
頭では分かってるのに……心は思い通りにならない。