プラチナ・ラブ

「え、テッちゃんってウチのOBなの!?」

「あれ、知らなかった?
大翔、ちゃんと俺の情報言っとけよな~」

「何でだよ……」


テッちゃんの店にいるのも楽しい。

現実から少し目をそらすことができる。


「……あ、そうだ。
俺、買い出しに行かなきゃいけなかったんだ。
大翔、花音。店番頼んだ」

「どうせ客来ねぇだろ」

「奇跡が起こるかもしれないだろー」


テッちゃんはエプロンを外してお財布を持って店を出ていった。


途端に静かになる店内。

二人きり……。

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