プラチナ・ラブ


屋上から戻ってきて、教室でボーッとする。

西崎花音……か。


「ひーろと!」

「……んだよ」

「あれ、何か久々に考えてる?」

「分かんの?」

「俺、大翔のことなら何でも分かるから!」


そうだったな、と笑って親友の顔を見る。

コイツは俺が唯一信用している幼なじみ。

真田優人―サナダ ユウト―


「なぁ、優人」

「んー?」

「西崎花音って知ってるか?」


俺がそう言った瞬間、優人の目が大きく開いた。


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