プラチナ・ラブ

その日から、花音は屋上に来なくなった。

沙羅によれば、最近は真面目に授業を受けてるらしい。


……花音は俺と話すこともなくなった。


たまたま廊下で会うと、静かに目をそらされる。

完璧に無視される。


……何なんだよ。


花音に何か悪いことをした記憶はない。


この前テツの店に行ったときは普通だったのに……。


「はぁ………」


俺が手を出しちゃいけない相手だってことは分かってるのに……。

ため息でもつかなきゃやってられない。
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