プラチナ・ラブ
「実の母親にそこまで嫌われてるってある意味すごいよな~。
お前、何したわけ?」
……笑いながら聞いてくるこの男。
……あたしは何もしてない。
あたしは……ただ生まれてきただけ……。
「……あなたには関係ないでしょ」
「可哀想だなって思ってあげてんじゃん」
「……同情なんていらない」
まぁ……こんに笑ってるんじゃ、どうせ同情なんてしてないだろうけど。
「ふーん……。そっか。
お前は同情じゃなくて愛情が欲しいんだもんな。
……浅海大翔からの」
ニヤッと笑いながらそう言うこの男……。
「でも、諦めた方がいいぜ。
お前とアイツじゃ住む世界が違う」
「……本当に何なの?」
「あれだろ?
お前がアイツに肩入れすんのって、アイツの家庭が崩壊してるからだろ?」
「……まさか、調べたの?」
あたしは隣にいる男を睨んだ。