プラチナ・ラブ

花音と俺の関係はそう日が経たない内に学校中に広まった。

学校一のサボり魔と学園長の娘。

見事に立場が違う二人。


生徒だけでなく、教師までにも広まった。


なぜなら、それは……


「大スクープ……お嬢様を取り合う三角関係……勝者は浅海大翔」

「うはっ!
大翔が校内新聞の一面飾ってる!」

「……何だこれ」


月に一度発行する西崎新聞。

そこに載った……俺達の記事。


「仁崎修平と浅海大翔、西崎花音をめぐる恋のバトル。
最初は不利かと思われた浅海であったが西崎の心が浅海に傾き、浅海の勝利。
仁崎は仕方なく西崎を浅海に譲った。
……だってさ、大翔」

「何が仕方なくだよ」


アイツ、元々花音のこと好きでも何でもなかったじゃねぇか。
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