プラチナ・ラブ

「今作るね」


家に着いてすぐに花音がキッチンに向かった。


俺は料理してる花音を眺めてるのが好き。


母親があそこで料理してるとこなんて……見たことなかったし。


「ブロッコリー、いっぱい使うね!」

「ちょっとでいいよ……」

「ダメダメ!
好き嫌いはいけません」

「……はい。
本当、花音が母親だったら何でも食わされそう」

「何でも食べさせるよ。
好き嫌いはダメだからね」


何てことのない普通の会話。

でも、俺達にとっては……貴重な会話。
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