プラチナ・ラブ

それから少しした日のことだった。

俺が家に帰ると……家の鍵が開いていた。


……朝はちゃんと閉めたはず。


空き巣?

……ま、盗むものなんてないから大丈夫か。


そのままドアを開けて玄関に入った。


「…………………」


……無造作に置かれた、女物の靴。

誰が中にいるのかはすぐに分かった。


「……チッ」


……いつもは俺がいない時を見計らって来るのに。

何で今日は……。
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