プラチナ・ラブ

「……金ならねぇよ」

「アンタは持ってなくても、彼女は持ってるんでしょ?
ちょーっとお願いして、いくらか貰えないかしら?」


……このクソ女。

ふざけんなよ……。


「俺は金目当てで付き合ってるわけじゃねぇ。
金が欲しいなら自分の男にでも頼めよ」

「アンタの彼女の方が腐るほど持ってるでしょ?
ちょっとぐらい分けてくれたって、変わらないでしょ」


……もう何か言う気も失せた。

俺……こんなのと血が繋がってんのかよ。


こんなのから生まれてきたのかよ……。


……俺は改めて自分の母親に失望した。


「……使えないわね」

「……んだと?」


俺の目の前の女は俺に冷たい目を向けた。

……何なんだよ、コイツ。
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