プラチナ・ラブ
「感謝しなさい。
そんなアンタをここまで育ててあげたんだから」
……育ててあげた?
……ふざけんな。
放置したの間違いだろ?
……俺は死んでもアンタに育てられた覚えはない!
「……けよ」
「え」
「……出ていけ。
……出てけよ!!
アンタの顔なんて見たくない……。
もう……もう二度と俺の前に現れるな!!」
……久しぶりに帰ってきたと思ったら、金目当て。
挙げ句の果てに……子供が欲しくて生んだわけじゃないって……。
っ……じゃあ俺は……何のために生まれてきたんだよ!!
あの女が家を出ていく音がした。
……俺は顔を上げることができずに、ただ怒りに任せて……テーブルに拳を叩きつけた。
どうすることもできない……怒りを。