プラチナ・ラブ
迷い
花音side

……大翔の元気がない。

理由は……知ってる。


大翔が教えてくれた。


……辛いよね。

分かるよ……大翔の気持ち。


昼休みに大翔の教室に行った。

ちょっとでも大翔の力に慣れたらって……。

でも、大翔はいなかった。

どこに行ったんだろう……。


あたしは教室で友達と騒いでる真田君を見つけた。


「あ……真田君!」


あたしが声をかけると、真田君はすぐに振り向いた。


「お、花音ちゃん!」

「真田君、大翔は……」


あたしがそう聞くと、真田君の顔が少しだけ暗くなった気がした……。


「……大翔は……ね。
うん……ちょっと……」


歯切れの悪い真田君の言葉。

あたしはますます大翔のことが心配になった。

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