なないろブーケ
真冬の向日葵
小学校の卒業文集に将来の夢は
「小説家」と書いた。
あの頃の私はやっぱり
幼かったんだと思う。
今は夢に対して
どう思ってるのかわからない。
その夢を大事にしてるのは
間違いなく私ではなく母だ。
中学二年の読書感想文に
「さすが愛美ちゃん!小説家の才能が
バッチリママには見えるわ!」
なんて言って満面の笑みを
見せるくらいだから。
その文章が隣に住んでる
五歳年上の里美お姉さんが
中学一年の時に書いた読書感想文
だなんて知らずに。
里美お姉さんは名門の私立中学に
通ってたから先生にバレる心配はない。
たぶん、母も気付かない。
残念なことに大丈夫だった。
「小説家」と書いた。
あの頃の私はやっぱり
幼かったんだと思う。
今は夢に対して
どう思ってるのかわからない。
その夢を大事にしてるのは
間違いなく私ではなく母だ。
中学二年の読書感想文に
「さすが愛美ちゃん!小説家の才能が
バッチリママには見えるわ!」
なんて言って満面の笑みを
見せるくらいだから。
その文章が隣に住んでる
五歳年上の里美お姉さんが
中学一年の時に書いた読書感想文
だなんて知らずに。
里美お姉さんは名門の私立中学に
通ってたから先生にバレる心配はない。
たぶん、母も気付かない。
残念なことに大丈夫だった。
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