女神湖伝説(ラジオドラマ)
神風特攻隊
(仙人)「ふーむ、残念じゃのう。もうちょっとなんじゃが」
(トラ)「なにが?」
(仙人)「二人に愛が芽生えるのがじゃ。しっ、これは内緒じゃぞ」
洞窟、水の雫の音が響いている。
(アキ)「またカズが撃たれた。いつも真っ先に死ぬのはカズだ」
(ヒデ)「姫、それはカズがいつも姫を命がけで守っておる証です」
(トラ)「そうです。その思いはとても我々二人には遠く及びません」
(アキ)「そ、そうか。そうむきになるな二人とも。カズ、いつもすまんな」
(カズ)「はっ、恐れ入りましてござりまする」
(仙人)「(ごほん)あー、いよいよあと百年をきってしもうた。
最後、これ一回限りじゃ」
(アキ)「最後はどこへ?」
(仙人)「神風特別攻撃隊!」
電源スイッチの入る音。
大画面起動の音。
(仙人)「ここが鹿児島にある海軍神風特攻基地国分飛行場じゃ。
ここからは九九式艦爆と言う二人乗りの特攻機が三七○キロ爆弾
を抱えて、超低空から米艦に突っ込んでいった。非常に高い確率の
特攻で有名な所じゃ。もう米軍主力部隊はこの沖縄まで来ておる。
一刻の猶予もならん。玉水隊出撃に間に合いそうじゃ。そっと
11番機と12番機の前にたて」
プロペラの回転音が聞こえてくる。
(隊長)「以上のように早めに下降し超低空にて海面すれすれ
まっすぐに飛行せよ。もし前席絶命したとしても、後部偵視員
操縦桿を確保し必中せしむること。以上!司令官殿に敬礼!」
プロペラの音高まる。
(司令官)「米軍主力部隊は沖縄の北方50キロに来ておる。
神州不滅!敵艦に体当たりし見事神風とならんことを、ここに
切に願うておる。それでは杯をもて、かんぱい!」
杯を叩き割る音。
(カズ)「行くぞ!アキ姫!」
(アキ)「カズ」
(カズ)「どうした姫?11番機に二人乗るのだ」
(アキ)「(小声で)カズ、とてもかっこいいよ」
(カズ)「姫、お急ぎ召されよ。しっかりと帽子振りの
皆に敬礼してくだされよ」
(トラ)「なにが?」
(仙人)「二人に愛が芽生えるのがじゃ。しっ、これは内緒じゃぞ」
洞窟、水の雫の音が響いている。
(アキ)「またカズが撃たれた。いつも真っ先に死ぬのはカズだ」
(ヒデ)「姫、それはカズがいつも姫を命がけで守っておる証です」
(トラ)「そうです。その思いはとても我々二人には遠く及びません」
(アキ)「そ、そうか。そうむきになるな二人とも。カズ、いつもすまんな」
(カズ)「はっ、恐れ入りましてござりまする」
(仙人)「(ごほん)あー、いよいよあと百年をきってしもうた。
最後、これ一回限りじゃ」
(アキ)「最後はどこへ?」
(仙人)「神風特別攻撃隊!」
電源スイッチの入る音。
大画面起動の音。
(仙人)「ここが鹿児島にある海軍神風特攻基地国分飛行場じゃ。
ここからは九九式艦爆と言う二人乗りの特攻機が三七○キロ爆弾
を抱えて、超低空から米艦に突っ込んでいった。非常に高い確率の
特攻で有名な所じゃ。もう米軍主力部隊はこの沖縄まで来ておる。
一刻の猶予もならん。玉水隊出撃に間に合いそうじゃ。そっと
11番機と12番機の前にたて」
プロペラの回転音が聞こえてくる。
(隊長)「以上のように早めに下降し超低空にて海面すれすれ
まっすぐに飛行せよ。もし前席絶命したとしても、後部偵視員
操縦桿を確保し必中せしむること。以上!司令官殿に敬礼!」
プロペラの音高まる。
(司令官)「米軍主力部隊は沖縄の北方50キロに来ておる。
神州不滅!敵艦に体当たりし見事神風とならんことを、ここに
切に願うておる。それでは杯をもて、かんぱい!」
杯を叩き割る音。
(カズ)「行くぞ!アキ姫!」
(アキ)「カズ」
(カズ)「どうした姫?11番機に二人乗るのだ」
(アキ)「(小声で)カズ、とてもかっこいいよ」
(カズ)「姫、お急ぎ召されよ。しっかりと帽子振りの
皆に敬礼してくだされよ」