ハツ∞コイ~中学編~
タイムリミット
よけい別れが辛くなっちゃうよ
「皆に残念な知らせだ。」
私は何故だか嫌な予感かした。
「上条が1週間後に転校することになった」
私は頭が真っ白になった。
─────キーンコーンカーンコーン
チャイムがいつも以上に長く感じた。
「夏輝…」
「いいの!どうせ片想いだし!」
「よくないわよ!夏輝泣いてるもの!」
あれ…涙……
「大丈夫ですか?また怪我とか…………」
目の前にいたのは上条君だった。
「あ…上条く────」
「日向!外行こうぜ!」
「あ、今行く!」
多軌君と上条君。
いつのまに仲良くなったんだろう。
敬語じゃなかったなぁ。
「よかったわね、話しかけられて」
よく、ない………?
「よけい別れが辛くなっちゃうよ」
「そうね…」
今日一日がとても短く感じた。
放課後になり哀緋ちゃんは家の用事で先にかえってしまった。
「1人か…」
「喜瀬さん?」
後ろから声がした。
振り向くと上条君がいた、
「一緒に帰りせんか?」
「…うん!」