ハツ∞コイ~中学編~

「大丈夫よ、協力するわ」

「ありがとっ」

やっぱり哀緋ちゃんは優しいな。

改めて実感する。

「あ!私資料室行ってくる!」

イベント委員の仕事を思い出し資料室へ行った。

CD…資料………よし!OK!

何がだよ。

私は自分で自分を突っ込み資料室を後にした。

────ドンッ

「わっ!」

目を開けると上条君がいた。

「いてて…」

「大丈夫?!怪我してる!」

怪我してる上条君の手に私は絆創膏をはった。

「私のせいでごめん…」

「…………」

怖い、けど何故か放っておく事が出来なかった。

「ごめんなさいっ!」

私は深く頭を下げた。

すると上条君が私の腕を掴んだ。

「血…出てますよ」

私は自分の腕を見た。

血だ。

上条君の事がいっぱいで気づかなかった。

「保健室…」

気づけば保健室の前にいた。

「これで大丈夫だと思います」

「あ、ありがと…」

何故か触られた所が熱を持っていた。

教室に戻ると哀緋ちゃんがいた。

「夏輝ぃ!今日────……」

哀緋ちゃんは途中で言うのをやめて驚いた顔で私を見た。

「夏輝、恋してる?」

「ほぇっ?!」
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