落書きされた心

「・・・好きな人、できたとか?」

「今更遅いの!・・

 その言葉は、もっと前に聞きたかったのに。

 もう、戻る気にはならないの・・」


 嘘だよ、戻りたいよ?

 また泰雅と一緒にいたい



「いつになったら本当のことゆうんだよ。

 お前の話が嘘だってことは見破ってんだよ・・・」

「いい加減、彼女のこと手放してくんねえ?

 俺のものにしてーし」

 !市原さん・・ なんでここに・・


「・・・え。店員じゃん」

「はい、そーです。今は違う店してっけど」

 あ、新しいバイト見つかったんだ・・


「ま、いーや。瑠維、連絡待ってるから」


 馬鹿っ・・ そゆのまで嬉しいって思っちゃうの。

 未練たらたらだもん、あたし。

 見た目からしたら意外って思われるけど・・



「さて、久々っすね、瑠維ちゃん」

 あー、でもすぐ引き戻される。


 泰雅の告白を受けなかった理由は、

 市原さんのことを好きだから。


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