落書きされた心
「最近、たまたま隣の部屋にあいつが越してきて。
俺が隣の住民って向こうは気付いてないんだけどさ。
しょっちゅう違う女が入り込んでる」
「・・・あー、なんでだろ」
「え?」
「全然悲しくない。なんか、どーでも良いって思っちゃう」
好きなのに。悲しくない・・・
なんで?
「・・・だったらさっさと別れろ。
あんな奴とお前が付き合ってんの、
俺許せねーよ」
「・・・・・・ちょっと今日は帰る」
「・・分かった。拒否外しとけよ」
「うん」
なんか疲れた。
結局男は皆同じなのかーっみたいな。
泰雅の部屋を出た途端、
隣からも良哉と女の人が出てきた。