落書きされた心

「ただいまーっす」

 夜になり、泰雅が帰ってきた。


 いつもと変わらない陽気な泰雅。


「ねえ、泰雅。大事な話があるの」

「・・・俺もある、大事な話」

 その話って・・、病気の話?

 だったら・・・・・・

「先にゆって」

「?分かった」

 なんて病気なんだろ・・・


 てか、今日言うとかタイミング悪いなあ。

 まあ、隠さずに言ってくれて嬉しいっちゃ嬉しいけどね。


「別れよっか、瑠維」

「・・・・・え?」

 別れ話?・・・なんで・・・・・・


「意味、分かんないよ。

 手放したくないって、失いたくないって、言ったじゃん・・」

「ごめん、気が変わった。

 一緒に暮らして、なんか、あー違うわって思ってさ」

「・・・・・・そか。ん、分かった。」

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