落書きされた心

「まあまあ、そんな怒るなって。

 どーせ、暇なんだろ?

 久々に呑まねーか?」

 ・・・どーせ、暇ですが??


「奢ってくれんならいーよ」

「ちゃっかりなとこは昔から変わんねーな」

「そっちこそ、

 一言余計なとこは変わんないのね」


 少し大きな声で泰雅は笑う。

 ・・・豪快に口開けて笑うとこ、やっぱ好きだなあ。


 ま、泰雅は元彼って言っても

 元元元元元彼くらいだから

 より戻すとかは絶対ないなー。


 てか、こいつの首元から下がってるネックレス見れば

 彼女がいること分かるね、うん。

 益々、より戻す可能性は低くなったよ。


 いや、てか?より戻したくないし。


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