落書きされた心
「・・泰雅、・・
泰雅ともう1度最後の恋をできて
良かったよ。
出会えて幸せだったよ。
あの時うちらが出会えたのは運命だよね」
「・・・あっ、たりめー・・だ。
な、あ。るい・・?るい・・瑠・・い・・」
「・・・・・どうしたの?」
「ちゃん・・と、名前・・呼び・・てえよ・・・」
っ!
「馬鹿っ・・馬鹿馬鹿馬鹿・・・
今まで何回も聞いたから、もう呼ばなくて良いよ。
もう、じゅうぶんだよ?」
「ばー・・かっ・・。
瑠維、愛してる。これからもずっと。」
彼はしっかりと笑って
そして、目を閉じた。
「や、やだ。泰雅!泰雅っ」
逝かないで。
お願いだから、逝かないで。