落書きされた心


 バンッ

 と腕が壁に当たる。


 泰雅を払おうとした手が壁に当たったらしい



 もう、どうすればいいの・・


 彼の手はすでに獲物を捕えていて

 指を入れようとしていた。



「うーっす。注文はなんでしょーか」


 いかにも高校生のチャラいバイト店員が入ってくる。


「へっ?」

 呼び出しなんてしたっけ?


「あーもう。カップルのイチャつきとか見たくねーし。

 で、注文は?」

「頼んでねーよ。邪魔すんな」

 ちょ、泰雅!

 呑むと本当口悪くなるよね・・・


「あの、助けっ・・んっ」

 助けを求めるけど

 泰雅がキスをして口止めをする。



< 7 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop