光と闇

Episodo8~光老師~

二人は大きく頑丈そうな扉の前にいた。

(で、でかっ!)

慧がそう思っていると、ライトが慧に注意をしていた。

「慧、この先に老師様が居る。

くれぐれも反抗的な行動や、言動をするなよ。」

「わかった。」

「よし。入るぞ。」

そう言ったライトは扉を開けて中に入っていった。

慧はフィリーを抱えながら、ライトの後に続いて入っていった。

部屋の奥にはひげが長いおじいちゃんが居た。

「老師様。ただいま帰りました。」

(このおじいちゃんが老師様…。)

「あぁ。よく帰ったなライト。奴らは退治できたのか?」

「はい。なんとか。」

「そうか。ところで、隣にいる少年は?」

(そ、そこで俺!?)

「彼は穂高慧。奴らに襲われそうになっているところを助けなんです。」

「は、初めまして。穂高慧です。」

「うむ。わしは、この光界の長じゃ。」

「えっ?長…ですか?老師様じゃなくて?」

その言葉を聞いたおじいちゃんは、『ほほほっ。』と笑いながら

優しい顔で言った。

「老師と名を付けたのはライトじゃ。」

「えっ!?」

「その話はまたじっくり話そう。」

(そ、そこで保留!?)

そんなことを思っていた慧に、さっきの優しい顔とは別に険しい顔で話した。

「話は変わるが、なぜ奴らに襲われたんじゃ?」

(うっ、一番今キツイことを…。

でも、正直に話せば大丈夫だよな?)



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