光と闇
そして老師様はライトに言った。

「ライト。慧は疲れておるじゃろうから、

部屋に案内して休ませてあげなさい。」

「わかりました。」

「慧を部屋に案内したら大事な話があるからすぐに、

わしのところに来なさい。」

「はい。わかりました。」

二人のやり取りが終わったと思い慧は老師様に言った。

「あ、あの…。」

「どうしたんじゃ?」

「勝手なこととはわかっているんですが、俺家に帰りたいんですが…。」

「すまんがそれはできん。」

「えっ!?なんでですか!?」

「また、ブラックブラットに襲われたらどうするんじゃ。」

(た、確かにそうだけど…。)

そう思っているとライトが慧が思っていることが分かったのか、

少し笑いながら言った。

「慧。もしかして両親のことを心配しているのか?」

「えっ!?なんで!?」

その慧の反応にライトは笑いをこらえながら言った。

「慧は思ってること顔に出やすいからな。」

「ま、まじか!?」

「あぁ。それに心配はいらないと思うぞ。」

「は?なんで?」

「ここに来る前、慧そっくりの分身を置いてきたからな。」

「はぁぁ!?い、いつの間にそんなことを…。」

「だからここにいても大丈夫だ。…多分な。」

「た、多分って…。」



< 19 / 24 >

この作品をシェア

pagetop