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そして、朝食も作り終わる頃に春奈が起きてきた。


「おはよ」


「おはよ」


春奈は少し恥ずかしそうに起きてきた。


「ご飯作ったの?」


「あぁ」


「あたしが作ったのに」


「お前の飯は怖くて食えません!」



俺も少し緊張していたせいか、嫌味しか出てこなかった。


「ひっどぉい!」



「はいはい、飯食うぞ」



俺は脹れている春奈をよそに飯を食い始めた。



そして、俺たちは仲良く2人でテーブルを囲んだ。



春奈はどことなく嬉しそうに食べていた。



「なんだよ、さっきからニヤニヤしながら食いやがって・・・・」



「だって、なんかいいなぁと思って・・・」



春奈はそう言って、俺に微笑んだ。
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