If
「春奈・・・・」
少し離れた所にサングラスをかけた春奈の姿があった。
「貴ちゃん・・・」
一瞬、時が止まったような気がした。
「春奈・・・どうしてここに・・・」
「貴ちゃんこそ・・・・」
俺達は久々で何も喋ることが出来なかった。
ただ、風の音と子供たちの声、そして桜の花びらが舞っているだけだった。
「久しぶりだね・・・」
「あ、あぁ・・・・」
俺は一言言うだけで精いっぱいだった。
でも、俺はこの前のことをどうしても謝りたかった。