If
「うるせぇよ」
気が付くと俺の目からは涙がこぼれ落ちていた。
そして、手紙の上に涙がポタポタと1つずつシミを残していった。
涙が止まらなかった。
溢れてくる涙は床にこぼれ落ちていった。
辺りを見回すと、もともと1人では住むには
広い部屋だったが、いつもより、とても広かった。
2人で買ったお揃いのコップも、写真の中の俺たちも何も変わらないのに・・・・・
たった1つだけ違っていた。
俺は春奈のペンダントを強く握りしめた。