If






「なぁ・・・」


「ん?」


俺達はベンチに座りながら話した。


「なぁ、お前の本当夢ってなんだ?」



「えっ!?」



「社長も言ってたし・・・春奈の本当の夢ってなんだ?」



すると、春奈の顔は赤くなり始めた。


「ん?」


「あたしってお父さんも、お母さんもいないでしょ?だから、ずっと1人だったか
ら・・・あたしが1番大好きな人と結婚して、子供がたくさんいる中で、誰1人寂しくない家庭を作ることがあたしの本当の夢なの・・・・・」



「そうなんだ・・・」




俺はそんな夢を持っていたなんて全然知らなかった。



そんな夢を持っている春奈がとても愛おしく思えた。
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