If
次第に、敬語もなくなり帰る頃には、『春奈』『貴ちゃん』と呼び合う仲になっていた。
「あたし、もう行かなきゃ。仕事だから」
時計を見ると時刻は深夜2時を過ぎていた。
「もうこんな時間か?遅くなっちゃったな・・・それより今から仕事?大変だな」
そして、俺達は店を出た。
「貴ちゃん、また会ってくれる?」
「いいよ。じゃぁ・・・電話番号交換するか?」
「うん」
そして、俺たちはアドレスと番号の交換をした。
「それじゃぁ」
「バイバイ、貴ちゃん」
俺たちは、背中を向けながら帰った。