If
「もしもし」
「・・・・」
「もしもし?」
「・・・・ヒック・・・グス・・・」
「お前・・・どうした?」
話しかけても、春奈は泣いているばかりで何も言わなかった。
「春奈?どうした?何かあった?」
「貴ちゃん・・・ヒック・・・」
春奈は2度目の問いかけでやっと口を開いた。
春奈はやっぱり何かを抱え込んでいた。
その時、俺は春奈が1人で悩んでいることに対して胸が苦しくなった。
その日の青空とは反対に春奈の心には雨が降っていた。