If



「さて!行きますか!」



「えっ!?どこに?」


俺はもう1つあることを考えていた。



「ひみつ~」



俺は何かたくらんだような顔で春奈を横目で見た。



「えぇ~」



少し、残念そうな春奈を乗せて、俺は車を走らせた。



車の中は俺の好きな歌をかけていた。



「あっ!この歌・・・・」



「何?春奈この歌好きなの?」



「うん!辛いときとかに聞くと、なんか元気出るんだよね・・・・」



春奈は嬉しそうに歌をうたいながら、携帯に付けたキーホルダーを何度も眺めていた。



「おい、それ安物だからあんまり見るなよ」



「いいでしょ!別に」




俺は少し照れくさかった。
< 53 / 200 >

この作品をシェア

pagetop