If
「さて!行きますか!」
「えっ!?どこに?」
俺はもう1つあることを考えていた。
「ひみつ~」
俺は何かたくらんだような顔で春奈を横目で見た。
「えぇ~」
少し、残念そうな春奈を乗せて、俺は車を走らせた。
車の中は俺の好きな歌をかけていた。
「あっ!この歌・・・・」
「何?春奈この歌好きなの?」
「うん!辛いときとかに聞くと、なんか元気出るんだよね・・・・」
春奈は嬉しそうに歌をうたいながら、携帯に付けたキーホルダーを何度も眺めていた。
「おい、それ安物だからあんまり見るなよ」
「いいでしょ!別に」
俺は少し照れくさかった。