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しばらくして、横を見ると春奈はなんだか気持ちよさそうに眠っていた。



「こいつ・・・寝てるし・・・」



俺はそんな春奈の姿を見れることに幸せを感じていた。



そして、目的地に着いたので春奈を起こした。



辺りはすっかり夕暮れに染まっていた。



「春奈!春奈さん、着きましたよ」



春奈は少し眠そうに目を開けた。



「あっ!ごめん!寝ちゃった・・・」



春奈は照れくさそうに言った。



「ものすごく間抜け面だったよ」



俺は春奈に少し意地悪をしてみた。



「ひどくない?間抜け面って!」



「はいはい、可愛い寝顔でした」



俺は春奈の頭をポンポンと叩いた。



そして、俺は車を降りて、春奈の方へまわり、車から降ろした。


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