If


「貴ちゃんさぁ、どうしてあたしに優しくしてくれるの?病院に来てくれたり、心配してくれたり・・・」



俺は、春奈のあまりの鈍感さに呆れてしまった。



でも、それと同時にこの時告白するチャンスだと思った。



そして、俺は春奈に言った。



「俺さぁ、春奈は強いと思うんだよね。1人でたくさんのこと抱えてさぁ・・・俺だったら耐えられないもん。でも、ときどき春奈のことが心配になる・・ほっておけないんだ・・俺は、1人の女性として愛田春奈が好きだから!!」



俺は春奈と真正面から向き合って言った。





春奈の目には涙が浮かんでいた。
< 81 / 200 >

この作品をシェア

pagetop