If


インターホンを鳴らしても、何の反応もなかった。



俺は部屋の前まで行き、ドアに手をかけると鍵が開いていた。



俺は恐る恐る中に入った。



「春奈?いるのかぁ?」



リビングへ行くと春奈が倒れているのが目に飛び込んできた。



「春奈!!」



春奈を抱きかかえると春奈は額に汗が出ていて、額に手をあてるとすごい熱だった。



「お前、熱あるじゃねぇか!!」



すると、春奈が意識もうろうとしながら目を開けた。



「貴・・・ちゃん・・・」





俺は春奈を抱えて、部屋まで連れて行った。
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