愛してる、愛してた、バイバイ。





俺は由良を抱き上げて立ち上がる。





「サッサといかねぇと真耶怒るしな」


奏汰は、角のジェスチャーしながら笑った。



「真耶ちゃん………」



『同じクラスになった事ねぇからしらねぇだろ』




そう言うと、來未は驚いた様に俺を見た。




「…何で解ったの?」


『俺と奏汰と真耶は3年間ずっと同じクラスだった。』




だから、コイツとクラス一緒になった事ねぇし、必然的に違う事になる。





「そっかぁ。由良ちゃんは真耶さん好きなの?」




來未がニコニコしながら俺の腕の中に居る由良に問いかける。





「まぁちゃんも好きゃけど罧ちゃにあいらい」




少しおぼつかない喋り方で來未に言いながらニコッと笑った。



< 105 / 279 >

この作品をシェア

pagetop