愛してる、愛してた、バイバイ。
俺は由良を抱き上げて立ち上がる。
「サッサといかねぇと真耶怒るしな」
奏汰は、角のジェスチャーしながら笑った。
「真耶ちゃん………」
『同じクラスになった事ねぇからしらねぇだろ』
そう言うと、來未は驚いた様に俺を見た。
「…何で解ったの?」
『俺と奏汰と真耶は3年間ずっと同じクラスだった。』
だから、コイツとクラス一緒になった事ねぇし、必然的に違う事になる。
「そっかぁ。由良ちゃんは真耶さん好きなの?」
來未がニコニコしながら俺の腕の中に居る由良に問いかける。
「まぁちゃんも好きゃけど罧ちゃにあいらい」
少しおぼつかない喋り方で來未に言いながらニコッと笑った。