愛してる、愛してた、バイバイ。






クスッと思わず笑うと、その女は、顔を真っ赤にして目を逸らした。





「おーい優哉ー!てめぇ置いてくんじゃねぇよ‼」



俺の胸ぐらを掴んで揺する奏汰を、女は睨む。





『置いてったんじゃねぇ。ただ、放ってきたんだ。』




「一緒だろぉぉぉお」



あー。




コイツやっぱうるせぇな。






………



『ねぇ。』




「はい?」

さっきの女に話し掛ける。


『他校の奴でもい?』


「も、もちろんです‼」


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