愛してる、愛してた、バイバイ。
『コイツも連れてっていい?』
呆れた顔で指を差したのは、むくれた顔の來未。
「んー…いいよ……」
渋々と言う感じだったが、許しが出て、ニコッとして
『ありがと』
って言っておいた。
また顔を赤らめた女。
「男女4×4で良いですよねっしっ失礼しますっ……」
女は走り去って行った。
それで、
『何でお前はむくれてるの。』
ポンと頭の上に手をのっける。
來未はまだ女の行った末を睨んで居る。
はぁ……
『何?そんなに合コンしたかったの?』
「…………」
『ちゃんといったんだから勘弁しろよ』
「…ちがう………」
『あ?』
俺は來未の顔を覗き込む。
「……べーつに。合コンぐらい、いつでも行けるし!」
その言葉に少し胸が痛んだ。