愛してる、愛してた、バイバイ。
一瞬、何が起こったのか解らなかった。
ただ、生暖かいモノが、俺のソレに重ねられていることしか。
何度も角度を変えてしてくる花音のドアップの顔に、解らなくなった。
呆然としてる俺の口内に熱い舌が入ってきて、我に帰って花音を突き飛ばした。
「っ‼……」
男の俺に突き飛ばされて、どんっと強く背中を壁にぶつける。
「……ありがと。優哉くん。さっきの男にキスされたの。でも、おかげで優哉くんの味になった」
唇についた2人の唾液を舐めとるように舌を動かした。
優哉は、何があったのか、頭の中でフラッシュバックされる。
『ってめぇ……っ「お邪魔みたいねぇ」
鈴菜の声がした……
声のした方に向くと、泣きそうな顔の來未と、ニヤニヤした鈴菜が居た……