愛してる、愛してた、バイバイ。
いつのまにか、土砂降りの雨になっていた。
『來未っ…待てよ‼』
「…っ!」
雨で解らないが、たしかに、泣いていた。
『來未…』
「……何でキスしてたの……」
『あれは…』
「何でそんなに親しい仲なのに合コンなんて出たのっ‼」
叫びに似た声で怒鳴る來未。
『あれは不可抗力で…』
「……じゃぁ…」
『…………』
その言葉が來未から出てくるとは思わなくて俺は、目を見開いてフリーズした。
「私にも、キスしてよ」