愛してる、愛してた、バイバイ。
傷つけ合い
次の日。
学校に行くのが憂鬱で仕方なかった。
左目は少し腫れていたから、前髪で隠した。
由良には、
「何で前髪隠してうの?」
好奇心と言うのだろうか。
幼心が、俺の心の傷をエグッた。
気分とだけ、言っておいたが、風哉の目は誤魔化せなかった。
風哉と一緒に家を出て、無言で学校に向かって居た。
ふと、風哉が口を開いた。
「……何があったか知らねぇけど、余計な心配はかけんじゃねぇぞ。」
…風哉なりの気遣いなんだろうなと思った。
不器用な風哉だけど、人一倍不器用ながらの優しさを持っている。