voice-ヴォイス-
《海、いま暇?
これから海たちのバンドのホムペ見れる?
なんか、またそのアンチの人
文句ばっかのコメント上げてるから
私、その人と闘おうと思う。
海のこと何もわかってないくせにって感じて
私、イライラするから
何か言ってやりたいんだ。
私が海のこと守る》
え?!
なにをするつもりなんだ?!
海はオロオロとした。
「どうしたの?」
洵がグラスに入った麦茶を飲みながら問いかける。
説明するより見せた方が手っ取り早かった。
海は雫から届いたLINEを見せた。
「これ、海の友達?」
海は頷く。
『雫は責任感とか昔から高くて、私を守ってくれようといつもしてくれてて。でもこれってなにするつもりなのかな』
変にアンチ野郎に刺激を与えてしまったら。
怖い。
海はドギマギする。
「まずはホムペを確認しよう。その子を止めるのは見てからの方がいいかも。」
尊はパソコンを立ち上げた。