voice-ヴォイス-
ホムペを立ち上げると、早速雫のコメントを見つけた。
その前にはキョウによる相変わらずの厭味な文が書かれている。
《シズク:
>キョウさん
懲りないですね、嫌味言うの。
高校生って書いてましたね?
じゃあ今日は休日ですかね。
休日に昼間から嫌味言いに来るなんて
あなた暇人?
私は海の知り合いです。
正直言います。
あなたに海の何が分かるって言うの?
勝手な妄想を並べただけの嫌味
読んでて腹が立ちます。
海に謝ってください。
それとバンドのみなさんにも謝ってください》
知り合いなんて書いちゃっていいのだろうか?
すこし不安になった。
「海の友達、カッコいいな。度胸ある」
尊が呟くと、洵も同意なのか頷く。
「友達のこと、見守っとこう」
心配そうにソワソワする海の背中を洵は軽く叩いて言った。
海は頷いた。